結果2【Table2:小児期と成人期に診断されたADHDの診断的特徴】
小児期ADHD群では、小児期における行為障害・うつ・不安の発症率が有意に高かった。成人期ADHD群でも小児期に行為障害が認められたが、行為障害との関連性は小児期ADHD群(59%)の方が成人期ADHD群(31%)より顕著であった。
小児期ADHD群、成人期ADHD群ともに、成人期における躁・うつ・不安障害の有病率は対照群と差がなかった。一方、成人期ADHD群では、アルコール・大麻・その他の物質依存(48.4%)、タバコ依存(38.7%)の有病率が対照群より有意に高かった。成人ADHD患者の70%が21-38歳の間に精神保健問題で専門家(一般医、心理療法士、精神科医)を受診しており(中毒治療を含む)、48.4%がADHD以外の問題(うつ、不安、心的外傷、薬物乱用、摂食障害)で薬物療法を受けている。
【Table3:小児期および成人期に診断されたADHD関連の神経心理学的評価の結果】 へ