社交不安障害(Social Anxiety Disorder、SAD)の 概念の成立と変遷
その5 / 社交不安障害(SAD)の病像と治療
社交不安障害(SAD)の病像が、このように、大きく変化してきているのに、治療法も変わっていかなければなりません。全般性でひきこもりに至るような場合、全般性ではあるけれども、現在、就労を継続できている場合、限局性の場合、スピーチ恐怖症、パフォーマンス恐怖症の場合、それぞれの場合によって、治療方針も大きく変わらざるを得ません。社交不安障害(SAD)という診断だけでは不十分で、そのうちのどこに分類されるのか、その正しい見立てなしに治療を始めることはできません。それぞれの治療法については、また、別の章で説明します。
さいごに