社交不安障害SAD(社会不安障害、社会恐怖、あがり症)の治療
自己評価
社交不安障害SADの方は、人に悪く思われるのを極端に不安がっていると言われています。ひどくなると人混みにいるだけで、皆が自分のことを笑い者にしている、皆が馬鹿だと思っている、きっと、悪く考えているに違いないと心配になります。ですから、1言、何か傷つくことを言われると、それですべてがおしまいだと考えて、閉じこもってしまいます。はっきりとした証拠もないのに、周囲の人が自分のことを悪く思っているに違いない、と考えています。場合によっては、いくらそんなことが無いと説得しても、聞き入れられません。
自己評価の低さが関係していることもあります。自己評価が低いというのは、自分の実力以下に低く自分を評価していることです。実際には出来ることも、出来ないと決めてかかっていることです。うつや抑うつが関係して自己評価が低くなっていることも、パーソナリティとして幼い時から始まっていることもあります。治療の中でお話ししますが、実力の問題ではなく、自己評価の問題ですから、考え方を少し変えれば、対処してゆけます。
その6 / どれぐらいの人がこの障害を