社交不安障害SAD(社会不安障害、社会恐怖、あがり症)の治療
個人に合わせた治療
多くの人は、これは性格だからどうしようもないとあきらめています。しかし、最近の研究では、あなたの努力でずっと良くなることが報告されています。ただ、薬物療法であれ、認知行動療法であれ、森田療法であれ、どんな治療法であれ、あなた自身の地道な努力が必要です。長い間染みついてしまった考え方です。数回通院しただけで解決するはずがありません。だから、今まであきらめてきたのだと思います。その考え方、思いこみを変えて、何よりも、これは良くなるのだと、あなた自身が信ずることです。信じて、こつこつと治療を続けることです。その努力した分だけ症状はよくなります。
治療は薬物療法と話し合いがあります。この話し合いの治療を精神療法と言います。精神療法にはいくつかのやり方がありますが、その代表が認知行動療法です。この認知行動療法の利点は、マニュアルに基づき実施することができることで、若い治療者でも可能です。この方法との相性がいい人には効果があります。しかし、個人によって社交不安障害SADの症状(病理)は大きく異なります。1つのマニュアルでは、どうしても限界があります。ですから、マニュアルに基づかない、その人、個人の実生活に合わせた認知行動療法のアプローチが必要不可欠なのです。
その9 / 第1歩が大事です